スタディツアー感想文 仲間明子さん・川合菜月さん

奈良女子大学 仲間明子

Are you happy?
あなたにとって幸せとはなんですか?

 私がこのツアーに参加した理由は、途上国を見てみたいと思ったからです。
私が抱いていた途上国のイメージは、暗く、食糧や物が不足し、幸せとはかけ離れているというものでした。
空港を出たとき、もう夜中なのになぜかたくさんの人が空港にいる。空気がむっとしていて臭いがなんか変。
ホテルに向かうバスからみた町はゴミがたくさん。三人乗りのバイクは当たり前。
正直このときは、こんなまちに滞在して大丈夫なの?と思いました。
しかしこの数日間で実際にみたインドは、私の価値観を全く異なるものにしました。

教室のこどもたちと過ごす時間はあっという間でした。にこにこしながら抱き着いてきて、あいさつをする。
言葉が通じるのはあいさつくらい。それでも楽しく練習したり遊んだりしました。
日曜日の発表会の舞台裏はどきどきしながら自分の順番を待ったり、友達のステージを見守るこどもたちできらきらしていました。勉強とは違ってダンスや音楽は、将来や目に見えた結果には繋がらないかもしれないけれど、私の小学校での劇がそうであったように、こどもたちの中の何かが変わり、一生の思い出になると思いました。

もちろん日本の生活との差を感じることもありました。でも給食の時間や動物園でのはしゃぎかたは、素直でまっすぐ、こどもたちが愛おしくて、幸せがなにかわからなくなりました。

私は毎日のようにホテルのまわりへ買い物にいきました。トゥクトゥクに乗って映画を観にも行きました。お店の人は一生懸命商品を勧めてくる人もいれば、店内に入っても携帯をみて知らんぷりする人もいました。カメラを持っていれば写真を撮ってよ!と話しかけてくる。日本とは全く違うことの発見の連続は楽しくて仕方がありませんでした。

インドという国は多くの人口をかかえながら、まだまだ発展途上で、スラム、衛生、治安、政治など、課題はたくさんあります。でも私はわずか10日ほどの滞在で、“この国は大丈夫かもしれない“と勝手に思ってしまいました。
みんな明るくて、毎日を一生懸命生きている。笑ってる。目がきらきらしてる。目が合えばにこっとする。
わたしがこの数日間で会ったインドの人は優しい人ばかりでした。突然驚くほど困ってしまうほど優しくしてくれるインドの人たちが大好きです。インドの人の温かさに触れて、無機質なコミュニケーションで終わることの増えた日本が寂しくなりました。

『学生の今は精一杯学ぶこと。自分に何ができるかはいつかきっと見つかること。
すべてにyesと言ってやってみること。』 ゆりさんにたくさんのことを教えていただきました。

そして、他のツアーでは体験できないことをさせてくださった、スタッフの皆さん、ツアー組の皆さん、お世話になりました。素敵なひとにたくさん出会えて、一緒に笑ったり悩んだり出来て幸せでした。本当にありがとうございました。
インドでたくさん感じて学んだあとは、しっかり向き合って考えたいです。
今回の体験から夢、目標もできました。
今はとにかく大学生を頑張って、もっともっと学びます。

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同志社女子大学 川合菜月

大学に進学して1ヶ月ほど経った礼拝の時間に、
わたしは西村ゆり先生に出会いました。
「スラムの子供たちにとって、幸せって何だと思いますか?」

高校の頃から、自分なりに考えていたインド、スラム。
そこに暮らしている人々と「幸せ」っていうものがわたしの中では
全然結びつかなくて、
ちゃんと自分の目で見て、知りたい と思って今回参加させていただきました。

インドでの12日間は
楽しいことや幸せなこと、怖いこと、寂しいこと
いっぱい詰まった最高の日々でした。
その中でいちばん印象に残っているのは
出会った人々の、たくさんの笑顔です。

スラムで暮らしている人々は
不幸でかわいそうだと勝手に思っていたけれど
出会う人々はみんな優しく声をかけてくれて
子供たちは元気いっぱいで
いっしょにいるわたしまで笑顔をもらえて
幸せって、お金とか安定と かじゃなくて
こうやって笑顔でいられることなんだなあということに気づかせてくれました。

街を歩くと、道で寝ている人にぶつかりかけたり
物乞いをする子供たちに追いかけられたり。
普段のわたしの生活では想像できないようなことばかりに直面して
たくさんの「?」にぶつかって、なんにもできない自分が
とても悔しくて何度も泣きそうになりました。
でも、子供たちの笑顔はそんなのを全部忘れさせてくれるほど
happyが伝わるもので、無敵だなあって感じました。笑

そして今、そのたく さんの笑顔に出会って
世界中が幸せになることは不可能じゃないかもしれないって思います。
今までは、自分の中での幸せを勝手に基準にしてたから
ものすごく差があって、難しくて、つらくて、嫌でした。

ですが、今回楽しそうに踊って歌って
スターになった子供たちを見て
ああこの子たちもhappyなんだなあと気付きました。

それぞれ幸せの価値観は違うけど
それがわかるのは笑顔だということを
この国は教えてくれました :)
そんなインドが大好きです!

この活動に参加できて、みんなに出会えて
本当に良かったです。大好きです。照
ありがとうございました(*^^*)

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  1. 2014/01/27(月) 00:32:23|
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スタディツアー感想文 清水ゆりかさん・高島碧さん

ダンスは世界共通

同志社女子大学 清水ゆりか

 わたしはこのツアーを知ったとき、自分の知らない世界をみてみたい!ダンスダンスダンス!絶対楽しい!と、直感で参加することを決めました。

 教室の子どもたちは、貧困や差別の中で生活しているとはおもえないくらい想像以上に元気で、素敵な笑顔をみせてくれました。わたしは12日間、子どもたちの生活をほんのすこしみただけですが、彼らは不幸なんかじゃないと思います。子どもたちの屈託のない笑顔をみて、「豊さ」=「幸せ」ではないと感じたからです。スラムの子どもたちを不幸だという人がいるけれど、それはその人の幸せの基準に彼らをあてはめようとするからではないでしょうか。人それぞれの幸せの基準があって、なにを幸せだと感じるかはその人次第です。

 わたしはダンスが大好きです。ダンスは子どもたちと仲良くなるきっかけのひとつでした。ステージで踊らさせていただいたことで、「ダンスかっこよかった!」「ダンス教えて!」と、子どもたちがたくさん話しかけてきてくれました。
ダンスは自分の感情を表現することができる世界共通のツールです。国籍とか人種とか関係ありません。ダンサーの感情は、そのままオーディエンスに伝わります。ダンサーがhappyなら、オーディエンスにもhappyは伝染します。こんな簡単に他人を幸せにできるダンスを素晴らしいと思っています。子どもたちとのステージを通して、happyをもらったり、happyを伝えたり、みんなでhappyを共有できたことが、わたしは本当に嬉しかったです。

 今回このツアーに参加して、今までにない素敵な経験ができたと同時に、貧困や差別など難しい問題について無知であることを恥じ、もっと勉強したいと思いました。ゆりさんをはじめ、スタッフのみなさん、出会った全ての方々に、ありがとうございました。みんながずっとずーっと笑顔でいられますよーに!!!

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インドスタディツアーを終えて

大阪大学 髙島 碧

 「インドって面白そう!」という直感と、「自分の目指す国際協力について改めて考えたい!」という思いから参加した今回のスタディツアー。たった十二日間だったかもしれないけれども、インドの抱える問題について深く考えると同時に、スラムで暮らす子ども達と真正面から向き合う、非常に密度の濃い時間を過ごしました。そして、「幸せって何?」、「国際協力のあるべき姿とは?」という問いかけに対する自分なりの答えを、今なお見つけられずに探し続けています。

 朝、街全体に広がる澄んだ空気や、昼間、街全体にたちこめる排気ガスや食べ物の匂いなどを、実際に体で感じて思ったこと。それは、ムンバイの街は様々な文化的背景をもつ人々を包みこむひとつの生きもののようだ、ということです。それとは逆に、添乗員の方が、「日本人のすばらしいところ。それは、日本人は個々人に、様々な宗教が根付いているところです。」ということをおっしゃっていました。私はそのような話を聞いて、インドには、カースト制度が依然として根強く残ってはいるものの、どこか深いところでは、日本以上に人々が強いつながりを持って生きているのではないかと感じました。

 そして、今回のスタディツアーのメインイベントであったスラムの子ども達によるステージについて。「歌もダンスも得意じゃないのにどうしよう…。」と戸惑っていた私を、とびっきりの笑顔とハグで迎えてくれた子ども達から得たものは想像していた以上に多くて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。また、歌やダンスを通して、身分や宗教を軽々と飛び越え、ステージでいきいきと自分を表現する子ども達の姿に鳥肌が立ったと同時に、ゆりさんをはじめ、スタッフのみなさんの偉大さを思い知りました。
最後に、ゆりさんの「必死に勉強しなさい。」という言葉を胸に、自分らしい充実した大学生活を送っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

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  1. 2014/01/13(月) 09:57:39|
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スタディツアー感想文 家治環さん・山髙真里穂さん

“思い”は同じ

和歌山大学 家治環

 小学生の頃から、「世界がもし100人の村だったら」などの番組や本での情報を受けて途上国に強く関心をもっていたので、今回のツアーは私にとってずっと思いを寄せてきた地を踏める、初めての切望した機会でした。
 今まではインドや途上国と呼ばれる国に対して、漠然と世界の食料・教育・医療・住むところ・家族・環境いろんなことが、ただ生まれた場所が違うという本人の意志や努力ではどうにもできない理由で得ることができない国、「どうにかしなくてはいけない国」だという印象をもっていたように思います。

 想像を絶した貧富の差、私たちが口を出して変えることなどできない強く根差したカースト制、男尊女卑、親の判断などにより光の教室にも来ることができないまだ幼い子ども、どれほど強く生きても医療が受けられなければ治すことのできない病気、勉強をしないとまだまだ沢山理解していないことばかりだろうけど、確かに問題は沢山あるのだと思います。
 しかし、インドの人々に出会った私は、「どうにかしなくてはいけない国」というイメージを否定せざるを得なくなりました。だってあんなにも人が笑ってた。スラムに行けば子どもは友達も友達の兄弟も友達のお母さんもおばあちゃんもみんな知ってて、住む人は見ず知らずの日本人である私を笑顔で抱きしめてくれた。「ムンバイのスラムの子ども達」として思い描いていましたが、かけがえのない1人1人と出会うことができた。かけがえのない個人それぞれを気にかけ、友情を育めて喜んだり、絶交されたり。めっちゃ笑うやつにも、個人的に向けてくれる笑顔は超レアなローヒットにも、沢山沢山幸せをもらいました。ホテルの従業員の方や、ホテル周辺や観光へ行って沢山のインド人に出会ったが、みんな笑顔が素敵で、お茶目で、優しい。そんなインドに住む人たちを不幸と決めつけてどことなく上から目線で捉えていたことは大きな間違いであったと身を持って自分で理解することができました。

 これまで光の音符に携わってこられた方々の努力がいっぱい詰まったステージは、あの場にいれたことをとても感謝した一日でした。リズム感も全然違うインド人と、こどもと、あんなに大勢客席に来てくれているステージで一緒に歌って、子どもたちはしっかり輝いていて、誰が歌やダンスを通じた支援は効果が目に見えないと思ったでしょうか。携わってこられた方を心から尊敬したし、光の音符の活動が大好きだと感じました。

 勿論幸せな気持ちばかりではありませんでした。一緒に遊んでいたと思ったら、突然顔が変わってピアスなど物を乞われることが続き、非常に戸惑いました。喜ぶ顔見たさに、モノをあげ続けてしまったら、あげる人ともらう人の関係になってしまうのでは。個人として尊重し、好きだから一緒に遊ぶという気持ちはモノになってしまうのではないかと思い、物はあげないようにしていました。ムンバイにはあまり見られなかったのですが、学校へ行かずに物乞いをしている子どもなど特に、物乞いという行為でわずかでも収益を得ることで、その行為を肯定することになってしまうのではないかと思っていました。しかし考えてみると、自分自身は教育を受け成長し、アルバイトを始めるまで、親や周りの人に与えられて与えられて大きくなったのだと当たり前のことを思い出しました。与えられないと何もなかった。当たり前に与えられてきた。私たちの立場であっても、与えるくらいはしたらいいのではないか。何が相手のためになるのか非常に悩み、今もその答えには悩み続けています。

 残り数日になってきた頃、教室を去る時心にあったことは、自分がどうしてあげたいとか何か変えなきゃとかそんなことより、ただあの子たちに笑っていてほしいという願いでした。その笑顔をいつまでも輝かせていてくれたら、たとえ私が二度と会えなくても寂しくないと、生まれて初めてなんか悟った気がしました。ただその願いを持ったために、絶対また会いに来て光の音符の活動がしたいと思ってしまったのですが、、。

 そして、人も空気も建物も慣習も常識も、なにもかもが違う日本にいる私の大事な人たちにも、抱く思いは同じであると気付きました。こんなにも違うのに、変わらないことがある。日本とインドはこんなに違うと思ってきたのに、大切にするべき思いは同じであるということに、気付かせてくれたのは教室の子どもたちだったと、今になったら書くのも恥ずかしいようなことを本気で思いました。これからもずっと笑っていてほしいから、ゆりさんのように、経済発展よりも人の笑顔のためになる仕事を、勉強して勉強してできるようになりたいと思いました。

 もともと、音楽とダンスを通じた他で聞いたことの無い支援に興味を持って参加させていただいたのですが、このツアーに、ゆりさんに、スタッフのみなさんに、教室の子ども達はじめ全ての出会いに感謝でいっぱいです。そして、いますぐにでもまた行きたいくらいインド人が大好きになりました。この出会いを、収穫を、これからも大切にしていきたいです。本当に、ありがとうございました。
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わたし流の世界の変え方


同志社女子大学 山髙真里穂

 ツアーに参加したきっかけは、なんとなく履修したゆりさんの授業でした。初回の授業で私はゆりさんのことが大好きになりました。ゆりさん自身の現在に至るまでのお話、ハンセン病のお話、目が不自由なひとのお話。私はゆりさんのお話の中に出てくる言葉たちにとても元気をもらっていました。そんな時、ゆりさんが「インドで子供たちと遊びませんか」と一言おっしゃった時に私は何もためらうことなく行きたい!行かなきゃ!と自然に思いました。人の魅力ってすごいですね。

 はじめて教室に行く時、スラムに住む子こどもたちってどんな感じなのかな、仲良くなれるのかというわくわくと不安でいっぱいでした。実際に行ってみると子どもたちは笑顔で元気で本当にかわいいって思えました。それに元気よく教室に入ってくる子もいれば、少し照れている子もいるし日本の小学生と全然変わらないと感じました。
スラムは日本で見ていたもの以上に「これ家なん」って思うくらい簡単な造りで、大きな天災が起きたら今にもなくなりそうで驚きました。でも、そこに暮らす人たちの笑顔で迎えてくれる姿を見て、そんな驚きとかより、その人たちの笑顔に嬉しくなりました。でも、私が見たスラムよりもっと過酷な環境のスラムで暮らしている人がいたり、同じインド人同士でカースト制があるため差別受けている人がいることを知って、驚きました。私から見ると同じインド人なのに、もっと言えば同じ人間なのにどうして差があるのかと考え出すと、寂しい気持ちでいっぱいで「インド人なんやねん」って思ってました。
 日本の歴史の中に学生運動とか男女平等運動があったみたいにインドではそういう運動は起きないのかとサルマンさんに聞いたところ、「その地位が、扱いが当たり前すぎて疑問に思う人は少ない」という答えが返ってきました。カースト制が当たり前の社会で生きてきた彼らにとっては差別だと感じることはほとんどなく、差別だと感じるのは私が日本人(部外者)だからです。同じ21世紀を生きている同じ人間なのにどうしてこんなに違いがあるのかって考えた時に世界の広さをすごく感じました。
 カースト制で長い間成り立っていた社会を変えることは簡単にはできないし、子どもたちもこれからもカーストの中で生きていくことになる。生まれた場所で決まってしまった自分の運命とぶつかって苦しむこともあるかもしれません。でも、教室で出会った子どもたちの笑顔、あの日ステージでの子どもたちの笑顔や緊張、様々な表情を見て、今私が見ている世界は少なくとも幸せだと思いました。私は担当の子がいなかった分、色々考えることができたと思います。

 私は国際協力に興味があってツアーに参加したわけじゃないし、世界を変えたいって思っているわけでもなかったけど、光の教室を通じてインドの一部をみて、もっと色々な世界を感じなきゃ!考えなきゃ!と思いました。世界っていうととても広くてイメージできなくて簡単に変えられるものじゃないって思ってしまうので、私は今隣にいる人たちに笑いかけ幸せを届けることから始めようと思います。こんな小さな意識でも多くの人が隣の人を笑わせていったら「世界」は変わるかもって思います。
 せっかく出会ったインドだからこれからも自分なりに関心を持ち続けていきたいし、インドのおかげでもっと多くの世界を感じたいって思うことができました。ボランティアは一回で終わっては意味のないことで、続けて意味がある。
 ツアーに参加していろんな経験ができて、世界を考える機会になって、多くの人の縁・ぬくもりを感じることができて本当に充実した時間でした。ありがとうございました。

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  1. 2013/12/29(日) 17:47:04|
  2. 2013年9月ツアー感想
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スタディツアー感想文 丹羽菜月さん・吉田真生さん

そんな日が来たら・・・

丹羽菜月(愛愛知県立芸術大学4年)

3月に初めてインドに行ってから、光の教室が音楽やダンスを教えている意味をずっと考えていました。
今回2度目のインドということで、前よりも多少は冷静になれたところがあると思うので、自分なりに書いてみます。

音楽をやるということは常に自分と向かい合っていくことです。

だからまずは、自分を知るために。
自分って何が好きなの?誰が好きなの?どうして好きなの?
音楽を通して、自分を知ることで、きっと彼らは無意識に、今までより自分のことを好きになって、大切にするようになったと思います。
だからこそ同時に、今の自分たちの置かれている状況に、より強く疑問や不安を感じ始めているけど、それとは反対にやっぱりそれぞれ夢を持ち始めていて。
 
自分にとっての幸せ、自分の愛する周りの人の幸せを考え始めたら、この先、強烈に『この状況を変えたい!!』って思う時が来るかもしれないです。

もしそんな日が来たら…

スラムで育ち、真実を知っている彼ら自身が、心の底から強く強く声を上げ、ぶつけていくことが、何よりもの人の心を動かす力になると思うのです。
むしろそれが、唯一の方法なんじゃないかって。
だから、今の私たちができることは、彼らが夢を持って、本気で『今を変えたい!』と思うようになるまでの道を、彼ら自身で築いていけるようにするためのお手伝いかなと。
そしていつかそんな場面が来たら、その時は全力で一緒に戦おうと。


でも分かりきってるけど、今の私じゃ、あまりに無力です。
だからこそ、私は私で自分の進む道を、しっかり極めようと思います。

もし、このツアーに関わった学生達が、若い力で、みんなそんな風に大きくなっていったら、
将来的に彼らにとってもすごく大きなサポートになるなって。
 
人は自分のために頑張るのは限界があるけど、大切な誰かのためになら限界なんてないと思うのです。
私にとって子供達の笑顔は、子供達との約束は、何よりものエネルギーになるみたいです(笑)


音楽は自分を表現するだけの独りよがりなものなんかじゃないです。
自分自身と向き合うことで、自分の考えを持ち、そこから世間に対する疑問が生まれ、そのおかしいと思ったことを誰かにもう一度考えてもらうきっかけになり得る手段になります。
その力を養うために、光の教室は音楽やダンスを教えているんじゃないかって。

それでいつか歌や踊りがなくても、生きているだけで表現だ!って気づく日が来るんだと思います。
そしたらもう無敵ですよね。


今回、子供達と触れあったツアー参加者のみんなが、それぞれ感情を高ぶらせながら、色々なことを考えたと思います。
それは彼らが言葉じゃなく、表現で私たちに訴えてきたからだと思うのです。

彼らには私たちとは違う背景があって、歴史があって、だからこそ、当然ものの見方や感じ方も全く違います。
スラムで生まれ育ったこと、インドという国で生きているということ。
それが彼らの放つ魅力の根源だと思うし、今後大きな大きな武器になっていくと思います。


彼らの人を動かす絶大なエネルギーは、今は目の前にいる私たちだけに向けられてるものだけど、いつかもっと多くの人に発信したら、なんだか想像もつかないくらいすごいことが起こりそうな気がしてなりません。
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インドが大好きになりました

吉田真生(神戸大学1年)

 インドは、大好きになる人と大嫌いになる人にわかれると聞いて、自分はどっちかな、面白そうな国だなと思っていたときにこのツアーを知り、子どもに関わることができてインドに行けるなんて楽しそうだと思いツアーに参加しました。

 最近はIT技術の進歩で話題になっていたのでお金持ちが増えて進んでいるイメージを持っていましたが、インドについて車の走り方や夜なのに人がたくさんいてバスをじっと見てくるのはイメージと違っていたし、怖くて日本に帰りたくなりました。
でも、2日目、3日目とどんどん慣れていきインドにいることが楽しくなってきました。
教室で頑張って練習する子供たちを見たり、その後一緒に遊んだりとっても楽しかったです。
スラムに子供たちを迎えに行くと、お母さんやお姉ちゃんたちも笑顔で迎えてくれて、大変なはずのスラムの生活が楽しそうに見えてしまいました。
担当だったゴーマルはあまり来なかったけれど、本当に本当に可愛くて、逃げて行ったと思ったらふりかえっていたずらっこみたいに笑うのが大好きでした。
はじめは少し怖かった街も、お店の人たちはやさしいし、お祭りの日も「一緒に踊ろう」って街の人が誘ってくれて、みんなナマステって言ったら笑顔になってくれて嬉しかったです。
 ツアー中、街にいる物乞いやハジーアリーにいくときにたくさんいた足や手の無い人たち、スラムの子どもたちがたまにみせる大人っぽい表情やキッズダンサーとの体つきや振る舞いの違いを見て、貧困やカースト、子どもたちがどんな気持ちでダンスしたり歌ったりしているのか等たくさん考えさせられました。
一生懸命でやんちゃで可愛い教室の子もレストランの面白い店員さんもカーストの中で生きていて、街で一緒に踊ったおばさん
も、もしかしたら子どもたちのことを汚いと思っているかもしれないと思うと悲しかったです。
カーストのことを私はまだ詳しく知らなくて、インドに昔からあるものでなくした方がいいとかなくなったら幸せとか簡単には言えないけれど、今少しでも周りの人が幸せと感じられるようなことをしたいと思いました。

 ステージ本番の子どもたちは必死で楽しんでいるように見えました。みんな本当にキラキラしていて、心から幸せそうでした。
多分ステージでダンスや歌を発表する機会なんてなかったスラムの子どもたちにダンスを教えてステージをつくりあげたゆりさんやスタッフさん達はとっても素敵だと思います。
いままでなかったことに挑戦した子どもたちやスラムのお母さんたちもすごいです。たくさんの奇跡が重なってできたステージにわたしも参加することができて幸せです。
 わたしはツアーに参加して、いろんな人と幸せだなって一緒に感じたいと思いました。
どこにいても周りの人を大切にしたいです。
 このツアーでインドに行って私はインドが大好きになりました。
 ゆりさん、スタッフのみなさん、中川さんとサルマン、ツアーのみなさん、ありがとうございました。
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  1. 2013/12/22(日) 19:03:51|
  2. 2013年9月ツアー感想
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