第三回スタディ・ツアー感想文 九州大学3回生 山田真一郎さん

 遅ればせながら、今回のツアーの感想を述べさせてもらいたいと思います。単的に言うと、ありきたりな表現になってしまうのですが、それまで自分が持っていた『価値観』が大きく揺さぶられたツアーになりました。恵まれた環境の中で養われたものが、いかに脆く、間違ったものであったかに気付かされました。たとえば、ツアー中スタッフの黒田君が述べていたことから引用させていただくと、「貧困だからといって、不幸せということにはならない」ということです。この言葉の中には、言葉以上の深み、そして重みが詰まっていると思います。私自身、ツアーに参加するまでは『貧困=不幸』の方程式を前提として持っていました。今思えば、あまりにも短絡的なものであったと痛感しています。スラムの人々との交流を通し、彼らの生活や避けられないバックグラウンドを目の当たりにし、自分の思考では推し量りえないものを感じました。貧困の誤ったイメージにより、スラムの人々との出会いに恐れや不安を持っていた自分に、彼らは心から歓迎の気持ちで握手を交わしてくれました。その握手と温かみのある素敵な笑顔に、自身の誤った方程式を覆すものがありました。それが具体的に何なのか、ということは、今の自分には言語化できません。今いえることは、そこには確かに『心』があったということです。頭で導いた方程式を、『心』でもって考え直した結果、それは間違っていたのだと気づくことができました。思考では追いつけない『心』を学んだツアーでした。
 ツアー参加者の感想文を読んだ人の中には、「きれいごとだ」と思う人もいるはずです、きっと。以前の私もそうでした。感想文を読んだだけでは、そうなるのも仕方がありません。それこそ、誰かの経験を聞いただけで揺らぐものはそれまでのものです。その人がそれまでの年月を経て培ってきた『価値観』は、それ以上のものを経験して初めて揺らぐものだと思います。「百聞は一見に如かず」とはよく言いますが、私はただ見るだけでは人間の根底にあるものは覆らないと思います。見るだけではなく、心でもって経験、体験して初めて根底は覆るのです。今回のツアーを通して、皆さんに言いたいことは、『百聞は一験に如かず』ということです。
 私たちの環境を取り巻くものは本当に正しいのでしょうか。無意識にそれまでの自分が正当化していた事実、「そうだと教わった」と口に出すこと、みんなもそう思うからと肯定すること…『心の経験』で改めて考え直すのもいいかもしれません。私はこのツアーで『心の経験』をすることができました。ツアー参加者の感想文を読んでなにか感じて人がいれば、是非参加の検討をしてみてはいかがでしょうか。
 ろくに推敲もしておらず、論理破綻も多い稚拙文章ではありますが、なにか感じ取って頂ければ幸いです。

                              九州大学 山田真一郎
やまだ
  1. 2013/04/13(土) 00:36:23|
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第三回スタディ・ツアー感想文 神戸大学2回生 林裕太

今回のスタディーツアーでは日本では絶対に得られないような経験をすることができ、参加して本当によかったと思います。

インドに行く前からスラムにいる子どもたちが元気いっぱいで笑顔にあふれていることは聞いていたのですが、実際に子供たちと出会い、遊ぶ姿を見てみると、その元気と笑顔は私が想像していたものよりもずっと明るく衝撃を受けました。スラムで遊んでいる子供たちの方が日本の子供たちよりものびのびと楽しそうに遊んでいるように思えました。スラムの子供たちは金銭的には豊ではなくとも精神的な面ではとても豊かであると感じることができました。今の日本では治安の悪化や親の心配によって子供たちが外で元気に遊ぶといった光景がなかなか見られなくなっています。私はスラムで元気に遊ぶ子供たちを見て日本の子供たちにも、安心して自由に遊べる場所がもっと必要であると思いました。

教科書などでインドのカースト制度については知っていましたが、それはただの知識であり、実際にはそのカーストに入れない人がいることなど、実際にインドに行ってみないと分からないことがあるのだと分かりました。またハンセン病についても、大学の講義を受けて興味を持っていたので話を聞いたりできてよかったと思います。インドでは日本のような隔離政策がなく、ハンセン病の後遺症で手足が悪くなった人が平然と街中におりそれを利用するかのように物乞いをしている姿が衝撃でした。

今回のスタディーツアーではとても充実した11日を過ごすことができました。また機会があれば参加したいと思うのでよろしくお願いします。
はーやん
  1. 2013/04/09(火) 00:51:05|
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第三回スタディ・ツアー感想文 立命館大学2回生 池端千尋さん


私が外国に行った中でインドは一番刺激がもらえた国でした。メディアを通して見てきていたインドの印象は、スラムに住む人々は非常に貧しく、かわいそうだというものでした。そんなインドを、自分の目で見て感じてみたいとどこかで思っていたものの、行動には移していなかったのですが、今回の11日間のスタディーツアーを紹介してもらい、インドに行くことができました。
空港に着き、ホテルに行くまでのバスからの眺めは初めて見るものばかりで、眠気が覚めました。日本のような綺麗に建てられたマンションなどの建物はなく、歩道にはスラムがあり、痩せ気味の犬が至る所で寝ていました。初めのインドを見た印象はメディアを通して見てきていた通り、やはり貧しい国なのだと感じました。
しかしながら、11日間という短い期間でしたが、私にとってのインドが180度変わったといっても過言でなないぐらい変わりました。
光の教室の子供たちは毎日毎日飛びついてきて、満面の笑みを浮かべていました。昼食の時は私たちより絶対空腹であるのにも関わらず、率先して食事の用意をしてくれ、「早く食べて、たくさん食べて」と言ってくれるのです。私たちに対するおもてなしの心に驚かされました。私は帰り際の「カルミレンゲ(また明日)」と「I love you」の挨拶が大好きでした。ナマステ以外で唯一分かり会える言葉であり、「I love you」は心と体で表現でき、気持ちが通じ合えるからです。
街では目が合えば「ナマステ」と笑顔で挨拶。それを見た周りのインド人も、「ナマステ」と笑顔で挨拶をしてきてくれました。店に入れば居すぎのように感じる店員さんが全員来て、どんどん商品を進めてくるのでした。インド人は気さくな人ばかりで、街を歩くのが飽きず楽しく、ずっと笑顔だった気がします。
インドでは本当にたくさんの笑顔を貰いました。子供たちから貰ったのはもちろん、街の人たちから、インドという国から。私は本当に幸せを感じることができました。しかしながら、笑顔だけで済まされない現実もたくさんありました。物乞いをするおばあさんや赤ちゃんを抱えたお母さん、道端で少ないご飯を分け合う子供たちなど。お金持ちの家の下の通りにスラムがあるという光景を見た時、貧富の差、格差社会を強く感じました。
11日間毎日が新鮮で毎日新たなものを見て聞き感じ、一気に様々なことを知り、インドがどんな国なのか正直よく分かりません。だから、インドのことをもっと知りたくなりました。そして、またインドに行きたいです。
ちひろ
  1. 2013/04/09(火) 00:39:32|
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第三回スタディ・ツアー感想文 同志社女子大学3回生 山内祐佳さん

インドスターディツアー感想
3月31日
同志社女子大学現代社会学部現代こども学科
山内祐佳

 今回2回目の参加でした。
感想ですがみんなみたいに難しく考えられないので簡単なことしか書けませんがお付き合いください。
 教室でこどもと遊んですごく楽しかったです。みんな初めて会う私たちに人見知りもせず遊ぼう!と近寄ってくれたことにすごいなと思いました。日本のこどもと比べるわけではありませんが、日本の小学生は初めて会ったとき興味を示して近づいてくれた子は半分かそれ以下でした。初めての人や物事に興味がもてるということは、自分以外のことに関心がある、ということだと思います。日本は自分と他者の関係をおろそかにしても生きていける・生きているが、インドでは他者と関わりあわなければ生きていけない、という環境が出ているのかなと思いました。
あとは、こどもと遊ぶのに精一杯だったのであまり考えずに過ごしました。みんな体力が有り余っているのか、私の体力がなさすぎるのか、全然こどもの遊び、もとい追いかけっこに追いつきません。どうしたら追いかけっこではない遊びに変更できるか考えるので精一杯です。しかし、全力で向かって来てくれる子に全力で向かわないとその子に失礼だし、私としても後悔が残りそうだったので頭をただ遊ぶ!と一色にして遊びました。楽しかったです。筋トレして体力あげなきゃと思いました。やっていません。
 光の教室以外にもデリーとアグラに行きました。タージマハルがすごく綺麗でした。しかし、朝早かったので記憶がところどころ抜けています。もう一度しっかり記憶に焼付けるためにも行きたいなと思いました。初めて馬車に乗りました。乗る時不安定だし臭いしでなかなか考えものだなと思いましたが、それよりもワクワクが止まりませんでした。もっと速く、もっと遠くまで走ったらもっと楽しいだろうなと思いました。デリーはメインバザールをもっとじっくり見たいなと思いました。メインバザールから一歩でた通りもトゥクトゥクで通ったときしか見れなかったのでもっと探検したいなと思いました。
 前回の9月と今回の3月、2回このツアーに参加させていただきました。前回と今回ではスケジュールが結構違うので比べる、ということはできませんが違うからこそ得ることができたのもあります。今回のツアーはこどもと5日間遊ぶこと、ハンセン病について知ることができたこと、様々な人と意見を共有し考えることができました。前回は日本領事館に行けたこと、先生の家に行けたこと、ガネーシャ祭りだったことです。特に先生の家に行けたことは私の中ではトップクラスに入るくらい嬉しいことです。日本との文化・様式の違いをありのままに正面から見ることができて考えることも感じることもたくさんありました。
インド大好きです。
 文章になってないところもあるし、文章がつながってないところもありますが、そういう能力はないので諦めてください。
他にもいろいろ書こうとしたけどキャパがオーバーしそうなので割愛します。
ゆりさん、スタッフさんお疲れ様でした!すごくすごく楽しかったです!!!ありがとうございました!!
ゆか

私の好きな写真(笑)

ゆかちゃむ

  1. 2013/04/08(月) 01:04:33|
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第三回スタディ・ツアー感想文 神戸大学2回生 久保貴史さん

このスタツアで考えさせられたことは、何が幸せなのか、ということ。
先進国として裕福な生活をしている日本人が悩み、苦しみ、自殺する
こともある一方で、食べていくことさえ苦労しているスラムの人が私の
見た限りでは、目を輝かせて必死に生に食らいついている。
素直にすごいな、と思いました。
 スタツアを通して初めて会った人たちと深く熱く話し合うことができたし
インドという日本とは全く違う文化に、短い時間ではあるけれど直に
触れ合ってこれまで当たり前だと思っていたことが大きく揺さぶられました。
同時に、金だけじゃない、という考えをより深く感じることもできました。貴重な
経験になって感謝しています。

 光の教室に関しては面白くて素晴らしい事業だと思うけど、正直、疑問に思うとこも
出てきました。教室では子供たちの自立性を育んでいるとのことでしたが、
自主性を持った人のほうが持たない人よりスラムで生きていくことが苦痛になるのでは
ないかと。何年もかかってスラムからカレッジに行かしてもらったのはごく少数だとも聞きました。
私が当初、光の教室に抱いていたイメージと大きく違っただけにこの違和感に
スタツアの間いろいろ考えました。夜中にスタッフの部屋に押しかけて申し訳なかったですが
しかしスタッフさんが自信満々に行動しているのを見て、事業をする意味も
見出すことができたし、興味も持てました。子どもたちがこれから成長して
いくなかで教室がどんな影響を与えてるのか非常に気になりました。

神戸大学経営学部     久保 貴史

ぼっくん
  1. 2013/04/08(月) 00:22:10|
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