If I find it, I will practis it. 悟ったことは、実践する! 関西学院大学1回生 齋藤 未歩

日本に帰りたくないと喚いていたぐらい、このインドでの11日間は本当に素敵な日々でした。途上国で生きる人々を見てみたい・・・ある意味こんな思いは、そこで生きる人達にとって失礼なことかもしれません。でも正直、そんな思いがあって、自分の目で見て感じて触れてみたくて、スラムに暮らす子ども達に会いに行く、このスタディーツアーに参加しました。

「インドに行く」と友人や家族に話すと、たいてい、安全性や衛生的な問題に関する返答しかなく、否定的な印象が強いように思われます。しかしこの11日間で私はインドが好きになり、もっともっと知りたい、また行きたい、それくらい実りのある旅でした。

光の教室の子ども達と接している中で、ある女の子をおんぶしながらスラムを回っていたとき、ある女の子が、私がおんぶしていた女の子に向かって、怒った顔をして何か言っていました。
何を言っているのかも分からず、ジェスチャーで察することしかできませんでしたが、きっと、「お姉ちゃんの背中から降りなさいよ。あっちいって、こっちに来ないで。」といった内容だと思います。同じスラムの世界の中でも差別はあるんだなあ、と子どもたちの無邪気な屈託のない笑顔を見ているからこそ、複雑な思いをした出来事でした。

一方、あまり子ども達と馴染めなかった私に、ある男の子が「あそこが僕の家だよ!こっちがお父さんで、これが僕のお母さん!あそこにいるのがお姉ちゃんでお医者さん目指してるんだ」と、気さくに案内して、迎え入れてくれて本当に嬉しかったです。
インド政府によるスラム撤廃のための立ち退きがされていることを知ったとき、悲しくなりました。「スラム」と言うけれど、あそこは何も変わらない、彼らのホームであり、コミュニティであり、毎日の営みがある場所です。スラム=貧しい=悪い、そんなイメージが自分の中にあり、貧困はいけないことだからどうにかしなくちゃ。そんな考え方しかもっていませんでした。
確かにその考えもありだと思いますが、1番大切なのは彼らの大切なものを守ること、残すことだと思います。よりよい暮らし、幸せのために、全て排除し、奪い、新しいものを強要するのはおかしいし、何の解決にもならないし、悪循環なままだと思います。
 
私達との追いかけっこや、ぼうしの奪い合い、歌やダンスといった芸術教育など、体を通して体感した喜びや楽しさは忘れられないものだと思います。久しぶりにダンスができたことの嬉しさが、彼らの夢中になって踊る熱心な取り組みから感じられました。そういったプラスの感情をもっともっと子どもたちに持ってほしいです。何か、夢中になれるもの、得意なものがあると、それはその人自身を豊かに大きくしてくれると思います。そして他人とその喜びを分かち合える、いずれは人の痛みや悲しみをも分かち合えるひとになってほしいです。

BLPでのお話は貴重なものでした。高校時代にハンセン病をもとに人権について考える研修会に参加したことがありますが、今もなお実際に診療にあたるBLPのスタッフさんからハンセン病の詳しい説明をうけました。その中でも、患者だけではなく、その家族やコミュニティに対して行っている、ハンセン病の正しい理解を促す教育は、文化的な差別をうけ隔離された日本の反省を活かしている活動だと思いました。

JICAのインド事務所にも訪問させていただきましたが、事務所に訪問だなんてなかなかない機会だったのでとても楽しみにしていました。JICAの詳しい概要を説明してくださり、この、光の音符のプロジェクトの進行状況、成果、課題など、光の音符のスタッフさんとJICA職員の方々のやり取りを聴いている中で、国際協力の分野に興味のある私は、プロジェクトを回す側であるJICAと、実際の活動の担い手である光の音符のスタッフさんの双方の立場からお話がきけてよかったです。

みんなでサリーを着てタージマハルを観光した後、宮崎松記先生のお墓に行きました。
宮崎先生は、日本で「ハンセン病患者を隔離する」という法律の作成に賛同した1人で、後に、とても強い非難をうけました。その後、宮崎先生はインドでハンセン病患者と向き合い、病院を建て、献身的な診療にあたったという話を聞きました。この話を聞いて、何があっても、周りにどう言われようと思われようと、自分の正しいと思ったことを、最後まで貫き通す、やり抜く、そういったブレない心を持ちたいと思いました。

ムンバイとデリー、それぞれに良さがあり、私はどちらも好きです。インドに滞在中、日が経つにつれて、つくづく面白いところだなあと思いました。面白いと思うのも、この場所が、この場所で生きる人々が、文化、宗教、生活といったあらゆる面で多様だからだと思います。多様だからこそ、知れば知るほど分からない部分もあるのではないかなと思います。
そんなインドで吸収したものは今後の自分の糧となると思います。

If I find it, I will practice it. 
インドで出会った子ども達、目の当たりにした現実、その中で生きる彼らの生き様。
そこから考えたこと感じたことを含め、私がこの旅で得た多くのものを少しでも多く、フィードバックしていこうと思います。

  1. 2012/11/06(火) 10:01:05|
  2. 2012年9月ツアー感想文
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